この付近は白い岩が突き出していて,アヴィニョンからアルルまでの電車の車窓からも同じ風景がみられました。現地で購入したガイドブックによれば,この一帯はアルピーユ山脈の端に位置し,アルプス山脈とピレネー山脈が形成された時の地殻変動で海底から隆起してできた石灰岩の地層であるとのこと。
帰国してからインターネットで検索すると,工業技術院地質調査所(現,産業技術総合研究所地質調査総合センター)の嶋崎吉彦氏の報告書(https://www.gsj.jp/publications/pub/chishitsunews/news1964-10.html,同/news1964-11.html,同/news1964-12.html)「アルミニウム資源, I, II」が見つかりました。これによるとレ・ボーのボーキサイトは白亜紀前期あるいはジュラ紀の石灰岩の風化作用によって生成し,鉱床生成後に沈降して海中に没してその上に白亜紀中後期の石灰岩堆積しその後再び隆起して現在に至ったもので,レ・ボーの鉱床は掘り尽くされているとのことでした。
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