008年ドイツ・Archenでアルミニウム合金国際会議ICAA11が開催され,同時期にEssenでAluminium 2008が開催された。国際会議の合間にEssenに出かけ,展示物などを見学した。アルミニウムの展示物に混じって,フランスのアルミニウム歴史研究所 IHA (Institute for the History of Aluminium)が非常に珍しい歴史的に貴重なアルミニウム製の製品を展示していた。その中に左のような食器が展示されていたが,特に説明らしきものはなかった。ナポレオン三世は大変重要な相手には金や銀の食器ではなくアルミニウム製の食器でもてなしたことは非常に有名な話なので,これはナポレオン三世時代のアルミニウム製食器だろうと思っていた。しかし金色をしていたのでアルミニウムかどうかはずっと疑問であった。当時金メッキの技術はあったと思うが,アルミニウムの銀色を強調するのにわざわざ金メッキまでするとは思えなかった。