岩石を作っている鉱物が「造岩鉱物」で,造岩鉱物はほとんどケイ素と酸素で成り立っている。このような鉱物を「ケイ酸塩鉱物」という。この鉱物の結晶は図のようなケイ素1個と酸素4個が正四面体の形で繋がったものを基本単位としていて,この正四面体SiO4が様々な形に集まってできている。ケイ素は4個の外殻電子を有し,酸素は6個の電子を有している。ケイ素は4つの酸素から1個ずつ電子をもらって8個になり安定化するが,酸素はケイ素から1個電子をもらうが,まだ1個電子が不足した状態となっている。このためほかの原子や分子とくっつき,様々な結晶を作り出す。「三つの石で地球がわかる」から代表的なケイ酸塩鉱物を紹介する。